「政治家やスポーツ選手、芸術家やタレント...」には、長男長女が多い
森岡氏の取材の中で、かつて聞いたある話を思い出した。「政治家や起業家、スポーツ選手、芸術家やタレント」には長男長女が多い、という内容だ。「そんなことはない! サッカーのカズ(三浦知良選手)や元横綱・貴乃花だって、次男じゃないか!!」とおっしゃる方もおられよう。
しかし、考えていただきたい。まず「長男長女」が存在しない限り「次男次女」は存在しない。つまり、この世の中では「絶対数」として「長男長女」が、「次男次女」、「三男三女」より多いことは明白である。「長男長女」の絶対数が最大である以上、成功者も犯罪者も多くなってしまう...というのが世の常だという理屈だ。
昔は、長男に一郎、次男は次郎(二郎)...と、順番に漢数字を冠した名前を付けていったケースがよくあった。先述した「長男長女理論」に基づくと、「一郎丸」、「次郎(二郎)丸」...は確認しやすいものの「八郎丸」、「九郎丸」となると、その実在数が減っていく。そのため森岡氏は「八郎丸だけ確認できていない」という結論に達したようである。