「僕のツイートを見た方で不安になった方は申し訳ございませんでした」
チャンネル登録者数11万人超のユーチューバー・TOMOKINさんが2019年2月14日、ツイッターに「昨日のYouTube規約改定のツイートについて」と題した投稿で、このように謝罪した。発端は前日に書き込まれたTOMOKINさんのツイートだ。
「公式声明を見てね」と補足するも拡散されず
「YouTubeで新たな規約が更新」
「NHKかよ!!」
TOMOKINさんは、動画投稿サイト「ユーチューブ」が新たな規約を更新し、「ドッキリ」、「飲酒喫煙シーンを含む動画」、「エロを匂わせる動画」、「危険性ある行為」を禁止したと2月13日にツイート。リプライ(返信)欄には「え、これまじすか?」、「何も出来んくなるやん」といった絶望の書き込みが相次ぎ、ユーチューバーからも「僕のチャンネル垢BAN(編注:アカウント停止)だ。。」と怯える声が寄せられた。
このツイートは多くのツイッターユーザーによって瞬く間に拡散され、大きな話題に。反響を受け、TOMOKINさんは2月13日に
「めちゃくちゃRT(編注:リツイート)されてますが、一項目でも該当すればいきなりBANってことはないと思います」
「それから、飲酒喫煙で主にガイドライン上で禁じられているのは『販売、宣伝』目的です。それ以外が確実に良いとは言い切れませんが、一度公式声明を確認頂けると幸いです」
などと続けて補足。規約が記載されているユーチューブのガイドライン「有害で危険なコンテンツに関するポリシー」のウェブページURLを紹介し、自身のつぶやきだけで判断せず、公式声明を確認してほしいと求めた。しかし、初めに投稿したツイートのRT数は2月14日17時時点で1万7000を超えているのに対し、以降の補足ツイートはどれも200未満と、拡散の度合いは雲泥の差がある。
結果、TOMOKINさんは2月14日にツイートで注意を喚起。ユーチューブの規約更新について自らがセンセーショナルな書き方で紹介し、ドッキリ動画や、飲酒喫煙シーンを含む動画が全て禁止であるかのような印象を与えたことを謝罪する展開になった。
「特に、規制となる部分をピックアップしたツイートが拡散され、ガイドラインのURLとGoogle公式声明を載せた補足ツイートはあまり拡散されなかったので、一部の人々には全ての飲酒喫煙がダメ等の誤解を与えてしまった様です。大変失礼しました」
結局は「おそらく程度の問題だと思います」
実際に「有害で危険なコンテンツに関するポリシー」を見ると、
「けがや身体的危害をもたらす差し迫ったリスクを伴う危険なチャレンジに未成年者が関与しているコンテンツ」
「身体的な危険にさらされていると犠牲者に信じこませるいたずらや、実際に身体的危害をもたらすいたずら」
はユーチューブでは許可されないとある。しかし、危険な行為を描写している動画でも、目的が教育、ドキュメンタリーなどで、過激な映像でなければ許可される。
また、薬物やアルコール、ニコチン製品といった規制対象、または違法商品やサービスを「直接販売しようとするコンテンツ」、「販売サイトへのリンク経由で間接的に販売しようとするコンテンツ」も制限されるとある。
TOMOKINさんは2月14日の投稿で、
「販売・宣伝、危険性を伴うものが主な規制対象の様です。普通に飲みトークしながらタバコ吸ったりは今まで通り問題ないと僕は想定しています」
「『エロを匂わせる動画』、『ドッキリ』、『危険性を伴う行為』についてはガイドライン上で触れていますが、おそらく程度の問題だと思います」
と規約に関する自身の見解を示し、再度「ガイドラインを見たうえで解釈をお願いします」と説明。自身もユーチューブの担当者に「どこまで許されるか」を問い合わせている状態だと明かした。