厚生労働省が2019年2月8日に発表した内容によると、1月28日から2月3日までの推計インフルエンザ患者数は約167万人だった。前週の推計値(約222万人)より55万人ほど減少したが、厚労省は警戒を呼び掛けている。
そうしたなか、人に風邪をうつさないよう、咳・くしゃみをする際にティッシュやハンカチを使って口や鼻を押さえる「咳エチケット」の啓発ポスターが再度注目を集めている。厚労省が17年2月に発表したものだ。
米国在住のがん研究者のツイートが発端に
同ポスターはアニメ「進撃の巨人」とコラボレーションしており、主人公・エレンや、その幼なじみのミカサ、アルミンたちが咳エチケットの模範例として描かれている。それによると、咳・くしゃみをする時は「マスクを着用する」、「ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う」、「上着の内側や袖で覆う」が望ましい。
この咳エチケットが話題になった発端は、在米のがん研究者・大須賀覚氏が19年2月7日、ツイッターに投稿した内容にある。大須賀氏が「インフルエンザが流行中です」と前置きし、厚労省の「咳エチケット」ウェブサイトにある画像や啓発ポスターを紹介しながら、くしゃみの仕方について以下のように注意喚起し、多くのユーザーにリツイート(RT)されたのだ。
「大多数の日本人は急なくしゃみの時、手で口を押さえます。これは良くない。手にウイルスがつき、その手で周囲を触ることで、周りの人にうつしてしまいます。くしゃみは肘の内側にするのが国際的にやられている正しい方法です」