2019年のバレンタインまで1週間。待ち遠しい、楽しみだという人がいる一方、あまり歓迎できない、という人もいるかもしれない。
そうした中、子どものころ母親に「バレンタイン」の事情を詮索された苦い思い出を持つ男性たちから、そこはかとない共感を呼びそうな「団体」がツイッター上に出現した。その名も「全国おかんバレンタインはそっとしてくれ協会」だ。
「バレンタインデー小学生男子あるある」話から派生
同協会の発起人は、出版社・PHP研究所の公式ウェブメディア「衆知」の公式ツイッターアカウント。2019年2月5日の投稿で、「チョコをもらってこない男子の気持ちをわかってあげようという有志による勝手団体」と説明している。
発足した背景には、2019年2月1日、菓子メーカーの天恵製菓(長野県下伊那郡)とスマートフォンアプリ「キャンディークラッシュフレンズ」がツイッター上で行ったコラボキャンペーン「#気の毒バレンタイン」がある。この、バレンタインにまつわる残念なエピソードをツイートした人に抽選でプレゼントを贈るという企画に「衆知」の公式アカウントが以下のリプライ(返信)を寄せたことがきっかけだ。
「何が嫌だって、小学生の頃、お母さんに『チョコもらってきた?』と聞かれるのが嫌でした。『そんなもんいらねえし!』としかいえなかったからね。 #気の毒バレンタイン」
するとこの投稿に天恵製菓の公式ツイッターアカウントが「バレンタインデー小学生男子あるあるかも」と反応。「衆知」が「『ねえ、ねえ、だれがいちばんモテるの?』『**ちゃんは、いくつもらったの?』とか」と、バレンタイン当日に母親からよく聞かれる質問を次々に挙げたところ、天恵製菓の公式ツイッターアカウントが
「全国おかんバレンタインはそっとしてくれ協会を設立したくなります」
と発言した。
これらの流れを受けてハッシュタグ「#全国おかんバレンタインはそっとしてくれ協会」が作られ、2月7日16時時点では15ほどの個人・企業のツイッターアカウントが会員となっている。