「先日ある人に『貴方のTwitter見たけど、あんなふざけた内容で集客しようなんて仕事ナメてる』と言われた」――。「岐阜県関市のメガネ専門店 Eyewear shop ami」の公式ツイッターアカウントが2019年2月5日、ショッキングなツイートをした。
いきなりこうした批判ツイートを受けることは、企業ツイッターではよくあることかもしれないが、こんな場合にツイッター担当者はどう対応するのだろうか。メガネ店の担当者に実際の対応と思いを聞いてみた。
横浜から「ツイッターを見て来た」という利用者も
実際、「ふざけた内容」と指摘されるような投稿をしているのか、このメガネ店の過去ツイートをさかのぼってみた。
よくある企業ツイッターのように、商品宣伝や来店客の紹介ツイートなどが見られる。一方で、ツイッターのプロフィール欄に「私事も呟く」と説明がある通り、日々のちょっとした出来事に関するつぶやきもあるが、たとえば映画「刀剣乱舞」を観に行ったという話でも、よく読むと、その前日に投稿されている「常連客の『刀剣研師』が来店した」という紹介ツイートに絡めているのではないか、と思える。
メガネ店の販売スタッフで、公式ツイッターの運営に当たっている担当者はJ-CASTトレンドの取材に、こう答えた。
「2年くらいツイッターを運営しているので、ずっと見てくれている人たちは私の投稿スタンスに理解を示してくれています。ただ、ツイッターをよく知らない人、一部分の投稿だけ切り取って見る人たちには『ふざけた内容』のように映るのだと思います」
見てくれている人に「楽しんでもらいたい」という気持ちを常に持ち、自分も楽しみながらつぶやきつつ、「目に見える形で結果を出してもいる」ともいう。
こうした思いから冒頭のツイートには、このような投稿で反論した。
「基本ポジティブなトコしか見せてないだけだぞ。楽しんでるのは事実だけど。あと確かに見る人によっては"ふざけた内容"かもしれないけど実際それが集客に繋がってるんだよなぁ」
ツイッターのスタイルが、一部の反感を招いた結果のようだが、長く親しんでいるユーザーからは「仕事ナメてない」「結果に結びついてるから問題無い」といった激励のほか、さまざまな企業アカウントからも共感や励ましの声が寄せられている。
「始めた当初、フォロワー数は200くらいでしたが、今では5000人にまで増えました。実店舗があるので、『ツイッターを見て来ました』と来店時に声を掛けてくれる人や、ツイッターで縁ができて、県外からわざわざ店舗に足を運んでくれる人がいます。中には、横浜から3度も来店し、4本の眼鏡を買ってくださった人もいます」
また、上司に当たるオーナーは「ツイッターが苦手」だが、このように収益に繋がっていることや、フォロワー数が増加していることなどをこまめに報告して理解を得ている、と前出の担当者は話しており、
「個人でやっている眼鏡のセレクトショップですので、ツイッターで親しみやすい雰囲気を演出することで、良い意味で敷居を下げたいと思ってやっている。『眼鏡が欲しいな』と思っている人にとって、ツイッターが入店するきっかけになってくれれば嬉しいです」
とツイッター担当としての思いを強調していた。