インフルエンザ「過去20年で最多」の患者数 うがい、手洗い、マスク...さらなる対策は

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   厚生労働省は2019年2月1日、直近の1週間(1月21~27日)に報告されたインフルエンザ患者数が1医療機関当たり57.09人だったと発表した。昨冬ピークの54.33人を上回り、集計が始まった1999年以降最多だ。

   今冬は例年以上に、インフルエンザが猛威を振るっている。

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「より感染力が強い型」が入ってきたか

   厚労省によると、1月21~27日は全都道府県で30人を超える「警報レベル」となった。医療機関を受診したのは全国約222万6000人(推計)で、前週から10万人近く増えているという。

   共同通信は2019年2月1日、入院患者数は1週間で3205人、集中治療室や人工呼吸器、脳波検査などが必要なケースは延べ628人に上っていると報じた。昨冬ピーク時は、それぞれ2050人、延べ379人で、今冬は重症例が目立つそうだ。各地で、死亡例報告も相次いでいるという。

   今回のインフルエンザについて、「とうきょうスカイツリー駅前内科」(東京・墨田区)院長の金子俊之医学博士はJ-CASTトレンドの取材に、

「(患者数は)2018年末ぐらいまでは、少ない印象でしたね。でも今年に入って、急にバタバタ...と。瞬間風速的にいうと、こんなのは初めてです。インフルエンザにもいろんな形があるんですけれど、2019年に入って『より感染力が強い型』が入ったのではないかと思われます」

と話す。

   インフルエンザは、感染しても、発症するまでに時間がかかると言われている。また、高熱を伴わないものも流行しており、いわゆる『隠れインフル』と呼ばれるもので、学校や職場などで「分からない」まま拡散していくという、非常に質の悪いパターンだ。

   「もしかしたら...」と自分への感染が疑われる場合、金子院長は、

「周囲に拡散させないためにも、まずは『自宅安静』が重要です」

   続けて、予防について、

「基本的な『うがい』『手洗い』『マスク』...あとは『加湿』ですね。乾燥した状況だと、ウイルスの活動が活発になりますし、乾燥状況下では、ウイルスも長く存在してしまうのです。加湿することによって、のどの気道の粘膜が潤う。サッカーで言えば、相手(ウイルス)は『アタック』してくる、でも人間は『ディフェンス』することしかできない、というわけです」
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