人気グループ「嵐」が2020年いっぱいで活動休止することになった。バラエティーやドラマにも活躍し、男女を問わず幅広い世代に親しまれてきたが、一体何があったのか、これからどうなるのか。今回は、「嵐」現象を分析するとともに、歩んだ道をたどり、その20年を振り返ってみたい。
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明治大学の人気講義用の「テキスト」
現代思想から考察すると、「嵐」はどんなふうに見えてくるのか――。『隣の嵐くん カリスマなき時代の偶像(アイドル)』(著者:関修 サイゾー 1620円)は、フランス現代思想の専門家が「嵐」人気を解析した1冊である。
著者は明治大学の講座で「嵐」を取り上げ、多くの学生に人気を呼んだ。本書はその講義用テキストを念頭に書かれたものだ。
「嵐」の活動、軌跡、5人のメンバーの関係などを解き明かし、序章「嵐ブレイクの理由」から第1章「SMAPの正統な後継者としての嵐」、第2章「嵐のメンバー間の比較対照」、第3章「嵐その活動に見る魅力」、終章「さらに進化する嵐」となっている。