タカラトミー「緊急事態」でネット団結 「1日130個の新商品宣伝」不可能を可能に

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「もはやフォロワーのみなさんの力で告知いただいたものを弊社でRTしたほうが早い気もするので #タカラトミー告知お助け隊 で思い思いに宣伝ください」

   2019年1月31日、玩具メーカー・タカラトミー(東京都葛飾区)の公式ツイッターアカウントがこんな「SOS」を発した。1日のうちに130個もの新商品が一斉解禁になり、「5分に1回ツイートしないと今日中に終わらない」事態になってしまったためだ。

  • タカラトミーの新商品が130点以上一斉解禁
    タカラトミーの新商品が130点以上一斉解禁
  • 新商品の告知をフォロワーに依頼(画像はタカラトミーの公式ツイッターアカウントから)
    新商品の告知をフォロワーに依頼(画像はタカラトミーの公式ツイッターアカウントから)
  • タカラトミーの新商品が130点以上一斉解禁
  • 新商品の告知をフォロワーに依頼(画像はタカラトミーの公式ツイッターアカウントから)

約20社の企業公式アカウントも参加

   するとこの投稿を目にした全国のツイッターユーザーが個人・法人を問わず、相次いでタカラトミーの新商品宣伝を開始した。ユーザーはタカラトミーがツイートに記載したURLをクリック、公式通販サイト「タカラトミーモール」に掲載されている130点の新商品から「好きなもの」、「紹介できそうなもの」などを思い思いに選び、「#タカラトミー告知お助け隊」をつけてツイッターでPRした。タカラトミーがそのツイートをリツイートするという流れができたことから、ハッシュタグがトレンド入りするほどの反響を呼んだ。

   自社商品の宣伝を一般ユーザー、他社企業アカウントに委ねるのは異例だ。以前から構想があったのか、J-CASTトレンドはタカラトミーの公式ツイッターアカウント担当者にメールで取材をした。

「構想は全くありません。ですが以前から月末に商品が一斉解禁になることが多々あったので、そのときはいつも1日で紹介は無理だと弱音を吐くツイートをしていました。その時から一部の公式アカウントさんが告知を協力してくれていました」

   ただ今回、ツイッターの「トレンドワード」入りするほどの反響になるとは思わなかったと驚いた様子を見せつつ、

「誰も協力してくれないことだってありえるのに、みなさん力を貸してくれて優しくて素敵な世界を見せていただきました。『一般のお客さんや他社企業アカウントが商品の告知が間に合わない一企業をみんなで協力してお手伝いしてくださった』ことはツイッター史にも残る歴史的な1ページだと思っています」

と感謝を述べた。19年2月1日17時半時点で、今回解禁された130以上の商品に対し400件以上の告知協力があり、1度だけでなく何度も紹介したユーザーもいるという。

   20社ほどの企業公式ツイッターアカウントも宣伝に協力した。前出の担当者は、中でも「すごく勉強になった」印象的な宣伝ツイートをしたアカウントとして、「そもそも細かい説明することを一切捨てた」ノザキのコンビーフ、「USAとUSBでダジャレで紹介した」山芳製菓(東京都板橋区)、「コーデの視点から商品を紹介した」メンズファッション通販「Dcollection」を挙げている。

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