東京・渋谷のタワーレコード渋谷店で2019年1月12日~19日の期間中、「DOWNLOAD CARD SUMMIT 2019」が行われた。
このイベントは、ダウンロードカードでの音楽作品リリースなどの活動を通じ、ダウンロードカードの存在や魅力を広く周知させることが狙いだ。スマートフォン(スマホ)やパソコンにデジタルコンテンツをダウンロードできる、カード型の音楽メディア「ダウンロードカード」を製作・提供するダイキサウンド(東京都港区)とクリプトン・フューチャー・メディア(北海道札幌市)が共同で開催した。
メーカーが語る「血の気が引いた」立ち上げ当時の裏話
イベント最終日の19日には、「DOWNLOAD CARD SUMMIT 2019 SPECIAL LIVE」と題し、ダウンロードカードで音楽作品をリリースしたアーティストのライブやトークショーが行われた。
トークショー「中の人による作品紹介ミニコーナー」には、ダウンロードカード「M∞CARD(エムカード)」を制作するダイキサウンドの栗原幸祐氏、「SONOCA」を制作するクリプトン・フューチャー・メディアの笹原崇寛氏、レーベル側としてダウンロードカードでの作品リリースも行なっている「MAGES.」(東京都港区)の宮原信哉氏、今回「M∞CARD」で作品をリリースした女性シンガーソングライター・Heartbeatらが登壇。それぞれの立場から、ダウンロードカードへの思いや考えを語った。
栗原氏は、M∞CARD(エムカード)がスタートした当初の思い出を振り返った。カードに「認証機能」をつけていなかったため、アクセスして暗証番号を入力すれば何度でも音源をダウンロードできてしまう状況になっていたと明かした。たまたま足を運んだ現場で、カードが使い回しされている状況を目の当たりにして「血の気が引いた」と言い、
「問題点や解決策を見つけるためにも、やはり現場に足を運ばないといけませんね」
と笑いを交え、CD再生機器が減少している中でのダウンロードカードの有用性ほか、更なる進化へ向けて意気込みを語った。