最近の新聞やニュースで中国経済に減速の傾向が見られることが話題となっている。国内総生産(GDP)成長率の低下は、米国との貿易摩擦、デイバレッジ政策などが原因とみられ、今後は貿易相手国である日本も他人ごととはいえなくなりそうだ。
今回は世界第2位の経済大国に成長した中国を取り巻く環境や2019年の傾向など、中国経済にまつわる3冊をご紹介。
J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ(http://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。
世界第2位のGDPを誇る経済大国、その実態
GDP世界第2位にまで上り詰めた中国。いまや世界経済への影響力も増すばかりだ。しかし時事的な状況や論者によって"脅威論"から"崩壊論"まで評価がわかれ、実態はわかりづらいのが実情。『中国経済講義』(著者:梶谷懐 中公新書 950円)では、「中国の経済統計は信用できるか」「なぜ不動産バブルは生じるのか」「経済格差のゆくえ」「農民工はどこへ行くのか―知られざる中国の労働問題」「一党独裁体制の下でイノベーションは生じるのか」など、中国経済が直面する重要課題を全6章で分析する。