「家事分担は平等」最も賛成が多い夫婦の年収差は
では実際に夫と妻の年収の差額によって、共働き世帯は家事・育児の分担の仕方に違いがあるのか。婚活支援サービスを展開するパートナーエージェント(東京都品川区)が2016年11月18日に結果を公表した「夫婦の就労実態」に関するアンケート調査に、興味深い報告がある。
本調査では、夫婦共働きの20~59歳の既婚男女320人に「夫婦の年収差の差額」と「家庭での家事・育児の分担」についてそれぞれ質問している。年収差について「なし」から「1001万円~」までの区分と、「答えたくない」という各カテゴリーの中で、最も多く「家事分担は平等」だと答えたのは、夫婦間で年収に「差はない」と回答した家庭で、60.0%となった。
半面、全回答中「ほとんど妻が担当」という答えが最も多い割合になったのは年収差「301~400万円」の世帯で、54.5%。しかもこの世帯では、妻に負担がかかっていることを表す回答(「ほとんど妻が担当(54.5%)」、「どちらかと言えば妻が担当(29.5%)」、「妻が担当(9.1%)」)を合計すると93.1%にも上る。パートナーエージェントは発表資料で「年収差が少ない家庭ほど協力しあっている」と分析している。