本格的な花粉症のシーズンが近い。花粉症の症状に悩んでいる人を対象に行った調査では、最も効果的な対策は内服薬だったが、その薬の副作用に悩む人も多いことが明らかとなった。ひどい場合には、仕事に支障もでるという声も多かった。
薬の副作用、約7割が「眠気」を訴える
調査は「美容と健康」事業を展開する萬祥(東京都台東区)が行ったもの。「花粉症の対策に関する意識調査」で、全国20代~60代の男女1189人を対象に実施、2019年1月18日に結果を公表した。
まず、花粉症の対策として行っていることを複数回答で聞いたところ、「マスクの着用(75.6%)」が最も多く、次いで「内服薬(56.6%)」、「点眼薬(44.0%)」、「点鼻薬(30.3%)」の順だった。
「最も効果的な対策」について聞いたところ、「内服薬(46.8%)」が「マスクの着用(31.1%)」を抜いて1位に。しかし、薬の副作用に悩まされた経験の有無について尋ねると約4割の人が「ある(39.9%)」と回答。さらに「薬の副作用により仕事に支障をきたした経験はありますか?」と尋ねると、約2人に1人が「はい(49.5%)」と答えている。
具体的な副作用については「眠気」を挙げた人が67.5%に上り、2位以降の「喉の渇き(16.3%)」、「倦怠感(10.1%)」に大きな差をつけた。
萬祥は調査結果を受け、回答者の中には「医療従事者」や「運送業」に携わっている人が多く、自分だけでなく、第三者を巻き込んでの重大な事故につながる可能性もあるため、効果的な薬を服用するのをためらうという人が多いと発表資料で説明している。