ゆうちょ銀行が電子マネーに参入
最後は「ゆうちょPay」。2020年の東京五輪に向けて、日本国内でも電子決済化が進む中で、19年2月にゆうちょ銀行がスマートフォンとQRコードを活用した新しい決済サービス「ゆうちょPay」をスタートする予定だ。全国で口座開設数が多い同行の参入は、電子決済化の促進に大きな影響を与えると渡辺さん予想する。
「ゆうちょ銀行など大手銀行が参入して、さらに電子決済でポイントが貯まるサービスなどを導入すれば、ますます利用者は増えるのではないでしょうか」
また、渡辺さんは電子決済化が進むと、「"ついで買い"がなくなる」のではないかと考える。スマートフォンなどで購入履歴をすぐに見られるので、「何にいくら使ったか」を自覚することで消費にメリハリができ、余計なものを買わなくなるという。
「本当にいい商品だけが勝ち残る」。渡辺さんはコンシェルジュサービスや電子マネーの普及によって、メーカーの競争はますます激しくなるとみている。