2018年にリーグ3連覇を果たした広島東洋カープ。「セ・リーグMVP」丸佳浩選手の読売ジャイアンツへの移籍、新井貴浩選手の引退、カープで7年間プレーしたブラッド・エルドレッド選手の退団......。こうした戦力が抜ける中で、4連覇へのシナリオは――。
新井貴浩さんのそっくりさんで、「1日の半分くらいはカープのことを考えている」という新丼(あらどん)貴浩さんに、2019年シーズン注目のカープ選手、そしてセ・リーグ順位予想をしてもらった。
FA丸の穴を埋める選手は...
「カープは2019年も絶対強いですよ。4連覇はいけると思います」
新丼さんは優勝メンバーの丸選手を除き、カープの大きな戦力ダウンはないとの見立てだ。丸選手が守っていたセンターは、昨年126試合に出場した俊足強肩の外野手、野間峻祥選手(25)がレギュラーを勝ち取ると予想する。そして野間選手が守ることが多かったレフトで、今季は熾烈なレギュラー争いが生まれると踏んでいる。
候補のひとりが、下水流昂(しもずる・こう)選手(30)だ。18年7月20日、ジャイアンツのマシソン投手から延長10回裏にサヨナラホームランを打った。153キロのストレートをライトポール際の外野席に叩き込んだ、そのポテンシャルの高さを買っている。
下水流選手と、打撃センスが光る西川龍馬選手(24)、今季25本塁打の外国人、サビエル・バティスタ選手(26)、「今年がラストチャンス」と背水の陣で挑む堂林翔太選手(27)、2012年ドラフト1位の高橋大樹選手(24)といった20代半ばの選手が争う展開を期待する。
カープ4連覇を予想する新丼さん。取材した18年12月上旬は「各球団の補強が固まっていないため、未知数な部分もある」としたうえで、ほかの球団の順位も予想してもらった。