経済評論家の勝間和代さんが2018年11月28日にブログを更新し、発症してから5年ほど経っているという「ばね指」の手術を行ったことを報告した。
「日常生活で大きな支障がある訳では無いのですが、指の曲げ伸ばしが痛い」。勝間さんはこのように、ブログやメールマガジンでたびたび自身の「ばね指」の悩みを告白していた。
指先を使う仕事をしている人がなりやすいが、近年は...
日本整形外科学会のウェブサイト「ばね指(弾発指)」のページによると、ばね指は指を曲げる「腱(けん)」と呼ばれる部位や、その「腱」の通り道にあり、指を曲げる「屈筋腱(くっきんけん)」が浮き上がらないように押さえている「靱帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)」という部位が炎症を起こすことで生じる。
太田綜合病院(福島県郡山市)のウェブサイト「ばね指(弾発指)」のページでは、症状として「手のひら側の指の付け根のうずくような痛み」を挙げている。進行すると指の曲げ伸ばしができなくなり、周囲の関節が固まって、生活がいっそう不自由になることもあるそうだ。
では、どういった人がなりやすいのか。木本整形外科クリニック(兵庫県宝塚市)の「指の腱鞘炎(ばね指)」のページには
「指先を使う仕事をしている人がなりやすい症状ですが、30~50代の女性は産前産後、更年期障害やホルモンバランス異常によっても引き起こされるとされています。また、高齢になり筋肉が衰えることが発症することもあります」
とあるほか、「近年ではパソコン、スマホ、ゲーム機などの長時間使用が原因で引き起こされることが増えています」と説明している。そこでツイッターで「ばね指 スマホ」などと検索してみると「スマホの使いすぎで親指が痛くて、整形外科で『バネ指』と診断される」、「ゲームやりすぎてばね指になりました」という投稿が、確認した範囲でいくつもあった。
最も有効な治療法として、前出の「指の腱鞘炎(ばね指)」ページでは「指の安静」を挙げている。そのうえで、ステロイド注射をしたり、薬を服用したりしても症状が改善されない場合は勝間さんのように手術を行うこともあるそう。現代、パソコンやスマホを使わずに済む日はなかなかないだろうが、指の使い過ぎには注意が必要だ。