NHK「18祭」の影響
12月12日に出た新作アルバム「ANTI ANTI GENERATION」は、「君の名は」の主題歌「前前前世」が収められアルバムチャート一位になった前作「人間開花」以来二年ぶり。前作は、ドラマーの山口智史が持病の療養で活動休止する中で作られたもので、インタビューでは「第二のデビューアルバムのようなものだと思う」と話していた。
前作以降、二度のアリーナツアー、アジアツアーを経ての新作の印象は「より自由になった」だった。それでいて瑞々しく、逞しい。
そういうアルバムになった要因の一つに野田洋次郎は筆者が担当しているラジオ番組FM NACK5の「J-POP TALKIN'」のインタビューでNHKで放送されたドキュメンタリー番組「18祭」をあげた。
「18祭」は、RADWIMPSと全国から集まった1000人の18歳が一夜限りの供宴をするという番組。自分にとっての「夢」をアピールした動画制作に始まりたった一回だけの共演まで1000人の18歳の喜怒哀楽を追ったドキュメンタリー。中にはひきこもりで外に出られない18歳が、練習する過程で出会った仲間に心を開いてゆくという様子も収められていた。
番組の課題曲として制作されたのがアルバム「ANTI ANTI GENERATION」の中の「万歳千唱」。その時の1000人の合唱も使われている。野田洋次郎は予定になかった「正解」も書き下ろして一緒に歌っている。アルバムには、そのバージョンが丸ごと収録されている。野田洋次郎はその時のことをこう言った。
「『万歳千唱』は企画を頂いた時に書いて、『正解』は、VTRとか動画を見せて頂いてから書きました。自分では18歳ってついこの間だと思ってましたけど、彼ら彼女らを見てるとあの頃のことはごっそり忘れてると思った。あの当時の、将来は見えなくて俺は何者なんだという、なんとも言えない感覚が呼び覚まされました」