東京ディズニーランドでは2020年春に向け、約750億円をかけて大規模開発を進めている。運営会社オリエンタルランドは2018年12月6日、新たに誕生する各施設の正式名称の決定を発表し、メディア向けに工事現場の視察会を開催した。
J-CASTトレンドはこの日30分ほどかけて、建設途中のアトラクションやレストランを取材した。17年4月5日の起工式から1年8か月、工事はどの程度進んでいるのか――。
「美女と野獣」の世界観を再現中
現在開発が行われているエリアは「ファンタジーランド」、「トゥモローランド」、「トゥーンタウン」の3つにまたがっており、総開発面積は約 4万7000 平方メートルだ。
記者がまず足を踏み入れたのは、「ファンタジーランド」に新しくできる、ディズニー映画「美女と野獣」をテーマとしたエリアだ。あいにくの雨だったが、高さ30メートルほどになる建設中の「美女と野獣の城」に出迎えられ、思わず傘をどけて見上げてしまった。まだ建材がむき出しだが、天へ向かって伸びる塔や外壁に横並びに空いている縦長の窓が見えた。
記者は中に入っていないが、オリエンタルランド広報によると城内には、映画の名曲に合わせて踊るように動く皿型の乗り物に乗り、「美女と野獣」の物語に沿って名シーンをめぐる大型アトラクション「美女と野獣『魔法のものがたり』」が導入される予定だ。
「美女と野獣」エリア内には、映画「美女と野獣」のヒロイン、「ベル」が暮らす村も再現される。現在はまだ骨組みの状態だが、工事が完成すると、古い本が陳列された、ベル行きつけの店をイメージしたショップ「ビレッジショップス」や、悪役として登場する「ガストン」が映画の中で村人たちと歌い踊った酒場がイメージのレストラン「ラ・タベルヌ・ド・ガストン」が道の両脇に建ち並ぶ。現時点では村エリアから「美女と野獣の城」までの間には遮るものがなく、ショップやレストランの前から城が直接見えるが、植栽を行い、本記事の写真1枚目のように城が森の奥にたたずんでいるような光景になるという。