前年と比較して検索数が急上昇した人物、作品、製品などのトップを表彰する「Yahoo!検索大賞2018」。今年は異例の5部門で"2年連続"受賞があった。
ヤフー側ですら、「現実的にはほぼ起こらないのではないか」と考えていた驚きの現象。何があったのだろう。
昨年ブレイクも、今年はさらにジャンプアップ
Yahoo!検索大賞2018では、プロダクトカテゴリー・お取り寄せ部門賞で「ルタオ チーズケーキ」、食品部門賞で「乃が美 『生』食パン」、コスメ部門賞で「オペラ リップティント」、カルチャーカテゴリー・小説部門賞で「夫のちんぽが入らない」、パーソンカテゴリー・ミュージシャン部門賞で「安室奈美恵」さんが、いずれも2年連続で受賞した。
プレゼンターを務めた、ヤフー常務執行役員・メディアグループ長の宮澤弦氏は2018年12月5日の発表会で、「毎年新しい顔ぶれが登場するわけですけれども、今年はわれわれも非常に驚きました」と、2年連続受賞の多さが意外だったようだ。さらに、こう続けた。
「(検索大賞は)前年からのジャンプアップ度合いで受賞を決めていくので、2年連続というのは現実的にはほぼ起こらないのではないかと想定していたのですが、今年は2年連続で検索が増え続けるということが複数部門で起こりました」
Yahoo!検索大賞2018では、「2018年(1月1日~11月1日)の1日あたりの平均検索回数」から「2017年の1日あたりの平均検索回数」を引いた数値を「2018年の急上昇度」として、選考の基準としている。つまり、昨年に人気・検索が増えたものは、今年はそれを上回る人気・検索がなければ「急上昇度」の数値を上げることができず、2年連続でトップを取るのは難しいというわけだ。