ジャニーズ事務所「Sexy Zone」のメンバー・松島聡さん(21)が、パニック障害による体調不良で、一定期間療養する。2018年11月28日、同事務所が運営する会員制ウェブサイト「Johnny's web」で発表されたと、複数のメディアが報じた。
同事務所のアイドルグループ「King&Prince」の岩橋玄樹さん(21)も先月、パニック障害の治療に専念するため、活動休止を発表した。若手アイドルを悩ませるパニック障害とはどんな病気なのか。
突然、動悸、呼吸困難感、発汗が...
Sexy Zoneは今年4月に地上波初の冠バラエティー番組が放送され、8月には初めて「24時間テレビ 愛は地球を救う」(いずれも日本テレビ系)のメインパーソナリティーに抜擢された。年末には6年連続でNHK紅白歌合戦の出場が控えており、年々活動の幅を広げている。松島さんは11月27日に21歳の誕生日を迎えたばかりで、ツイッターでは祝福ムードから一転、ファンからは悲しみや心配の声が相次いでいる。
松島さんや、前述の岩橋さんのほかにも、2017年12月には女性アイドルグループ「アンジュルム」の元メンバー・相川茉穂さん(19)が約1年間の活動休止の末、グループ卒業と芸能活動引退を発表している。
若いアイドルの発症が相次いでいるパニック障害。「日本精神神経学会」(本部・東京)のウェブサイトにはこう書いてある。
「体の病気はないのに、突然、動悸、呼吸困難感、発汗のような身体症状が急激に出現し、そのために『死んでしまうのではないか』と恐怖する、典型的な『パニック発作』。この発作が2回以上起こり、そのために『あの発作が起こったらどうしよう』と過度に心配となり、外出などが極端に制限されてしまう病気」
パニック障害を乗り越えた先輩たち
パニック障害を乗り越えて芸能活動を続けている人もいる。そのひとりが、「KinKi Kids」の堂本剛さん(39)だ。2003年に、10代でパニック障害を発症したと告白した。ここ数年、ときおり自身のラジオでその話題に触れることがある。そのなかで、自身をありのままに表現できる音楽の存在や、共に活動する堂本光一さんをはじめ周囲の支えがあって克服できたと話していた。
女優の大場久美子さん(58)もパニック障害を乗り越えたひとりだ。39歳で発症したが、それでも仕事を続けた。症状が出たときに備えて、マネジャーの連絡先と「ここに連絡してください」と書いたカードを持ち歩き、一人になれるトイレの場所を先に確認するなどの準備をしていたという。いつ発作が起きるかわからない中で、こうした事前対策で「起きても大丈夫だ」という安心や自信につながり、8年間の闘病の末に克服したことを、テレビ番組や著書で話している。
このほかシンガー・ソングライターのyuiさん(31)、演歌歌手の大江裕さん(29)も、ともに20代でパニック障害を発症したが、療養期間を経て数年後に復帰している。こうした芸能界の先輩の存在は、松島さんや岩橋さん、復帰を待つファンにとって心の支えになりそうだ。