パニック障害を乗り越えた先輩たち
パニック障害を乗り越えて芸能活動を続けている人もいる。そのひとりが、「KinKi Kids」の堂本剛さん(39)だ。2003年に、10代でパニック障害を発症したと告白した。ここ数年、ときおり自身のラジオでその話題に触れることがある。そのなかで、自身をありのままに表現できる音楽の存在や、共に活動する堂本光一さんをはじめ周囲の支えがあって克服できたと話していた。
女優の大場久美子さん(58)もパニック障害を乗り越えたひとりだ。39歳で発症したが、それでも仕事を続けた。症状が出たときに備えて、マネジャーの連絡先と「ここに連絡してください」と書いたカードを持ち歩き、一人になれるトイレの場所を先に確認するなどの準備をしていたという。いつ発作が起きるかわからない中で、こうした事前対策で「起きても大丈夫だ」という安心や自信につながり、8年間の闘病の末に克服したことを、テレビ番組や著書で話している。
このほかシンガー・ソングライターのyuiさん(31)、演歌歌手の大江裕さん(29)も、ともに20代でパニック障害を発症したが、療養期間を経て数年後に復帰している。こうした芸能界の先輩の存在は、松島さんや岩橋さん、復帰を待つファンにとって心の支えになりそうだ。