「FGO」のディライトワークスがボードゲーム 「アクマの城と子どもたち」を記者が体験

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています
ボードゲーム「CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~」
ボードゲーム「CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~」

   スマートフォン(スマホ)ゲーム制作を手掛ける「ディライトワークス」による初の完全オリジナルボードゲーム2作品『The Last Brave』『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』の発表会が、2018年11月12日、東京都内で行われた。

   ディライトワークスは、人気スマホゲーム「Fate/Grand Order(フェイト/グランドオーダー)」(以下、FGO)の企画、開発、運営を行う。デジタルゲームの対極ともいえるアナログゲーム業界への参入に、注目が集まる。

FGOの要素を取り入れる

   2つのボードゲームはともに、日本を代表するゲームデザイナー、カナイセイジ氏(カナイ製作所代表)の協力のもと開発された。

「The Last Brave」(左)、「CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~」
「The Last Brave」(左)、「CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~」

   『The Last Brave』は、カナイ氏がゲームデザインを手掛けたカードゲーム。約2400通りのキャラクターの組み合わせと、ゲームの序盤と終盤で大きく変化する戦況を見極めて戦う戦略性が特徴だ。

   ランダムに1枚ずつ配られるそれぞれ特性を持った「プレイヤーカード」、「職種」、「属性」、「武器」の4種のカードから構成されるキャラクターを操り、プレーヤー同士で相手がどんな特性を隠し持っているかを探り合いながら戦う心理戦も面白い。

   カナイ氏は、開発への思いを、「ディライトワークスといえばFGO。FGOのファンは多くいます。うまい形でその要素を取り入れたいと思いました」と語った。内容的にも、ディライトワークスのユーザーが"期待しているもの"になっているという。

「The Last Brave」は心理戦が面白い
「The Last Brave」は心理戦が面白い

   『CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~』は、ディライトワークスの2018年度の新入社員が企画・開発を手掛けた。監修はカナイ氏と、ボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」代表の白坂翔氏が務めている。

   プレーヤーは"アクマの夢の城"に連れ去られた子どもとなり、他のプレーヤーと協力して城内を探索、城からの脱出を目指す。プレーヤー同士で相談して助け合いながら進む戦略性や、ランダムで生成される城のマップなど、面白い仕掛けが散りばめられている。

   発表会でディライトワークスのクリエイティブオフィサー、塩川洋介氏は、ボードゲームの開発に至った経緯について、「ボードゲームの多様性」を例に挙げた。

   毎年「新作」が生まれるボードゲームのアイデアには、塩川氏も気付きや新しい発想を得ることがたびたびあるという。

「私たちはデジタルに限らず面白いゲームを生み続けたいと思っています。ボードゲームがなぜ人をひきつけるのか、デジタルゲームを手掛ける中でずっと考えてきました。ボードゲームには面白さの本質があると思います。ボードゲームからいろんなことを学び、デジタルゲームに生かしていきたいです」
塩川洋介氏(中央下)、カナイセイジ氏(右下)、他は「CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~」を開発したディライトワークス新入社員たち
塩川洋介氏(中央下)、カナイセイジ氏(右下)、他は「CHAINsomnia~アクマの城と子どもたち~」を開発したディライトワークス新入社員たち
姉妹サイト