ビシッと黒のスーツを着こなし、穏やかな表情でニュースを読み上げる写真の男性。だが、人間ではない。仮想のキャラクターだ。
中国の国営通信社「新華社」はこのほど、まるで人のように動き、話すニュースキャスターの運用を発表した。
24時間戦えます
ニュースキャスターは、中国検索エンジン大手「捜狗(Sogou)」との共同で制作された。
実際のキャスターの映像をもとに、人工知能(AI)がセリフや唇の動き、表情を学習し、仮想キャラクターがAIをもとに入力されたテキストを読み上げる。
中国語と英語に対応し、言語によって2パターンの「人物」を用意した。すでに新華社の公式ウェブサイトやSNSで運用されている。
ニュースサイト「新華網」の2018年11月8日付記事では、新華社の話として、 「彼は24時間働けるため、ニュース制作のコスト削減や効率を高めるだろう」 と紹介している。
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