「小学1年生の字体」がフォントになった 難しい漢字は「いたずら心」で隠しちゃう

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余白に書いていた「あの」イラスト

   「全児童フォント(フェルトペン)」には、小学校で習う教育漢字1006文字を収録している「無料版」と、教育漢字を含む第一水準・第二水準・IBM拡張文字など6700文字超を収録している「有料版」(1410円)の2種がある。「無料版」では難しい漢字が「うんち」のラクガキでほとんど隠されてしまう。子どもがよくいたずらで描くヤツだ。

   フォントの配布ページでは、太宰治著「走れメロス」の冒頭部分を使って表示例としている。「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した」の1文が、無料版では「怒」や「邪」「智」「虐」といった漢字に限り、チラっとしか見せていない。なぜ「うんち」イラストを使うアイデアが生まれたのかを尋ねると

「息子が原稿の余白に書いていたのを見つけ、『これは使える』と思ってトレースしました」

とのことだった。

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