ジャーナリストはなぜ危険なところへ行くのか 取材の「重要性」と「自己責任論」

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後藤健二さんがイスラム国に向かった理由

   「イスラム国」により命を奪われた後藤健二さんが20年にわたり世界の紛争地を取材し、戦禍と人権侵害にあえぐ子どもたちに寄り添う報道を続けた動機はなんだったのか。

   『ジャーナリスト 後藤健二』(栗本一紀、法政大学出版局、1512円)は、フリーの映像ジャーナリストで志を共にした著者・栗木一紀さんがその真実を描く。

   後藤さんがジャーナリストになるまでのジャーナリズムとの出会いと歩み、私たちが知らなかった後藤さんのこと、その信仰心、イスラム国に向かった理由についても語る。このほか、映像ジャーナリストの仕事の流れ、難民キャンプでの撮影、テレビ報道の世界など「ジャーナリストという職業」や「ジャーナリズムの意義」に関しても具体的に解説している。

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