「くやしかった」との感想に「はっ」とした
上田監督はある時、「カメラを止めるな!」を見た会社員の「くやしかった」「羨ましかった」という感想にはっとさせられたという。映画制作関連の仕事に携わっていない人が、なぜ悔しいといった感情を持つのかが気になったのだ。考えた結果、映画の登場人物たちが「ひとつのことにひたむきに頑張る」姿を見て、その会社員が「自分はこんなに頑張れているのか、こんなに楽しめているのかと感じて、そういう(悔しいという)思いを持ってくれたのかな」との見解を話した。
「カメラを止めるな!」は世界24か国、60の海外映画祭で上映され、受賞の数も10以上。こうした反響には「世界中どこにいっても仲間はずれにならないということにびっくりした」と上田監督。
最後に、さらなるヒットに向け、ファンにメッセージを送った。
「今日(10月31日)で(上映開始から)131日目なんですけど、ありがたいことにまだ100館以上(の劇場)で上映していただいています。まだまだ広がる映画だと思うので、見た方は頭の中に浮かんだ方に広めてください」