「全国すし連」が勧める「おいしい食べ方」
食べ方に正解はあるのか―。500人以上のすし職人が加盟している全国組合「全国すし商生活衛生同業組合連合会」(本部・東京)のマナーパンフレットの「すしのおいしい食べ方」のコーナーには、こう書いてある。
「(手か箸かは)どちらでも良いのですが、すし飯がこぼれず、しょうゆにつけやすいといった食べやすさからすると、手で食べる方が本来は適しています。ただし、食べる前に手をよく洗っておきましょう」
握りずしが誕生した頃、江戸時代の屋台では、客は立ったまま「手でつまんで食べるのが普通」だったが、時代が経つにつれ、カウンターでも椅子に座り、箸を使って食べるようになったという。
しょうゆのつけ方については、「ネタが下になるようにして、(ネタの)先のほうに少しだけ」つける。
また、イクラやウニなどの軍艦巻きや、薬味が載ったすしはしょうゆがつけにくいとして、ガリを少しつまんでしょうゆをつけ、これを「はけ」の代わりにしてネタの上につけて食べる方法もあると説明している。