通販サイトでの買い物や、ネットサービスの登録の際、「私はロボット(bot)ではありません」との項目にチェックを入れた経験がある人は少なくないだろう。
ほかにも、歪んだ文字を読み取ってボックスに入力したり、パズルを完成させたり、複数の画像から指示された画像を選んだり...と、悪質なBot(ボット=自動プログラム)対策は多数あり、ユーザー心理としては「面倒くさい」と思うことも...。
そんな作業がついに無くなる――。グーグルは2018年10月30日、新しいBot対策を発表した。
ユーザーが怪しい操作をしていないか監視
グーグルが発表した新しいBot対策システム「reCAPTCHA v3」は、ユーザーの作業を必要とせず、ユーザーの操作から「不審度」を確認する。もしもbotのような挙動があれば、従来の認証システムを表示させたりできるという。
Bot対策をめぐっては、頭を悩ませる事業者が少なくない。ネット配信インフラのアカマイ・テクノロジーズは8月、大手チケット販売サイト「イープラス」にbot検知システムを導入したところ、チケット購入のアクセスのうち9割超がbotだったと発表した。チケット転売目的のためにbotが使われていた。
米ツイッター社も2月、自動投稿を繰り返すbotアカウントを大量削除したと、複数メディアが報じている。