台湾の母の手料理を日本で「再現」できるツール
受賞式で最優秀賞「ブラウンハウスホールド大学賞」を獲得したのは、台湾からの交換留学生、チェン・ユーウェンさん。彼女が提案したのは、一人暮らしをしている人が実家の「母の味」を再現できるように料理を手助けするキッチンツール「MoCo」だ。実家の母親が料理を作ると調味料の量や火加減などの調理データが、おにぎり型の「コントロールセンター」というデバイスを介してユーザーに送られる。ユーザーは調理データに基づいて、母親の手料理を再現できる仕組みだ。
授賞式後にJ-CASTトレンドの記者が個人インタビューを行い、「アイデアの発端は何だったのか」と尋ねると、チェンさんは
「私の友人や、私自身の置かれている状況から着想を得ました。私は母親と離れて日本で一人暮らしをしているので、時々母親に電話して『これ、どんなふうに作ったらいいの?』と実際に聞くことがあります。そうした経験を踏まえて作り出したプロダクトです」
と時折日本語を交えながら、通訳を介して英語で答えてくれた。