中国のIT大手「バイドゥ」が提供している日本語キーボードアプリ「Simeji(シメジ)」が2018年10月、リリースから10周年を迎えた。10年後の20周年に向けて、より品質を向上させるため、Simeji愛用者の経済評論家・勝間和代さんと、開発に携わったバイドゥのモバイルプロダクト事業部部長・矢野りんさんとの対談が実現した。
原稿を「音声入力機能」で執筆
ちょうど1年ほど前からSimejiを愛用していると話す勝間さん。「これがあるからSimejiを使っている」と強調したのが、「音声入力機能」だ。Simejiは昨年、キーボード上のマイクのアイコンを押すとユーザーが話した言葉を文字に起こす入力機能を搭載した。
勝間さんによると、入力文字の精度の高さは「キーボードよりも優秀」。原稿執筆の際は可能な限り音声入力をタブレットで使用している。中でも「文脈上一番いい同音異語をもってきてくれる」点が優れていると評価する。
指を使っての入力はほとんど使わない勝間さん。「音声入力を日頃から使用すると、頭の中で考えていることがすらすら言葉になって出てくるようになる」との話に、矢野さんは感銘を受けていた。