既存メディアを「フェイク」と批判する権力者
フェイクニュースとは、虚偽の情報でつくられたニュースのこと。トランプ大統領は既存メディアを「フェイクニュース」、「国家の敵」と激しく批判する。トランプ大統領と親しい安倍首相にも似た共通点がある。「メディアへの敵意」を剥き出しにした権力者が今なぜ出現してきたのか。
『権力者とメディアが対立する新時代』(著・マーティン・ファクラー、詩想社、994円)は、日米の報道現場に精通したニューヨーク・タイムズ前東京支局長のマーティン・ファクラー氏が権力者とメディアの関係を解き明かす。
内容は「『フェイクニュース時代』のアメリカメディアの変質」「トランプと既存メディア、激化する闘いの真相」「トランプ政治はどこへ向かうのか」「安倍とトランプ、『メディアへの敵意』という共通点「メディアと権力者の未来はどうなるか」の全5章。「真実」さえ揺らぐ時代に、いかに正しい情報を得ればいいのか。これからのメディアリテラシーを説く。