人気「Vチューバー」(バーチャルユーチューバー)の富士葵さん(17)が、プロ野球中継の実況に参戦する。
一風変わった試みだが、J-CASTトレンドは「パシフィックリーグマーケティング」(本社・東京)に起用の理由を聞いた。
新しいプロ野球の視聴体験を提供
葵さんが実況するのは、2018年10月17日18時開始の埼玉西武ライオンズ対福岡ソフトバンクホークス戦。パ・リーグCS(クライマックス)ファイナル1戦目という重要な試合だ。動画配信サービス「パ・リーグTV」にて配信される。
「パ・リーグTV」を運営するパシフィックリーグマーケティング担当者は取材に対し、企画意図について以下のように答えた。
「新しいプロ野球の視聴体験を提供したいとの思いからです。ユーチューブ配信とプロ野球中継は親和性が高いと考え、Vチューバーのファンの方を中心に、プロ野球ファン以外の方にも楽しんでもらいたいです」
葵さんの抜擢には人気、適性を考慮したという。葵さんはユーチューブの動画配信を中心にマルチタレントとして活動中で、チャンネル登録者数は15万人を超える。11月にはメジャーCDデビューが決まっている。趣味は「スポーツ観戦」で、特技は「応援」。まさに今回の企画にうってつけだったというわけだ。
実況には西武ファンで、お笑いコンビ「こりゃめでてーな」の大江健次さんも参加する。解説者はいない。ラジオMC経験や野球知識が豊富な大江さんが葵さんをフォローしながら、2人で進行する。
前出の担当者は「実況の進め方は、その場の状況を見ながら考えていく」とした上で、画面上で葵さんが打席に立ってプロ野球選手と対決する「仮想一打席対決」や、葵さんが視聴者から寄せられた質問に答えるといった企画を考えているという。