「豊洲市場」の機能や存在意義、将来像はどうなる?
開業したばかりの「豊洲市場」は、本当に消費者や都民の必要性に応えたものとなっているのか?『「豊洲市場」これからの問題点市場』(著者:小松正之 マガジンランド 1500円)では、市場のさまざまな機能や役割を分析した上で、新市場の今後の姿を描く。
「築地に市場ができるまで/問題のルーツは江戸・日本橋魚河岸の性格、築地市場開設のきっかけは関東大震災 ほか」、「築地市場82年の歴史と盛衰/卸売市場の機能と役割とは何か 、市場取引を担う卸売・仲卸・買参人 ほか」、「築地から豊洲への長い道のり/扇形の築地市場の功罪、大井埋立地への移転構想、公的な市場整備は本当に必要なのか」、「情報化・IT化が進む海外市場流通と日本の後進性/オランダの花卉市場 シドニー水産物市場(オーストラリア)ほか」、「"出荷源"漁業と卸売市場の関係はどうあるべきか/日本の漁業は崩壊寸前、世界に後れをとる日本の資源管理 ほか」「さまよえる豊洲市場のゆくえ/築地市場は豊洲市場より安心・安全か?、郊外に移転することのリスク ほか」の全6章。
著者の小松正之氏は、東京財団上席研究員・アジア成長研究所客員主席研究員。1977年に水産庁に入庁後、漁業交渉官・資源管理部参事官・漁場資源課課長などを歴任した経験をもつ。