多数が「希望に合った働き方で働き始められること」重視
では、彼女たちの求める「条件」とはどういったものなのか。保育士としての就労意欲を持つ、非就労の潜在保育士1000人に「保育士として働く上で最も重要だと考えること」について聞くと、「金銭的報酬が高いこと」としたのは35.1%だった。
一方「金銭的報酬が高いこと」以外の項目を最重視すると答えたのは64.9%。最重視している内訳を見ると、「1日あたり短い時間から働ける」、「土日祝日が完全に休みである」といった「勤務時間や勤務日など、希望に合った働き方で働き始められること」を選ぶ人が多く、54.2%に上った。次点は「職場の人間関係が良いこと(36.7%)」。
これらの調査結果から野村総合研究所は
「保育士の就業形態の多様化を進め、働き方の多様な保育士を活用できる保育現場を増やしていくことが、多くの潜在保育士の保育士就労を促し、結果として充実した保育の受け皿確保につながる」
とまとめている。