大相撲の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)が、旧貴乃花部屋から引き受けた力士たちに宛てたとみられる一筆が涙を誘っている。
「どの子も我が子」――。短くも力強い言葉で歓迎の意を示した。
初日は「引っ越しもんじゃ会」
貴乃花親方の退職と貴乃花部屋の消滅にともない、小結・貴景勝や幕内・貴ノ岩を含む力士8人と床山、世話人各1人は2018年10月2日、千賀ノ浦部屋へ移籍した。
元貴乃花親方と相撲協会の"ごたごた"で、突如慣れ親しんだ部屋や「育ての親」と離れざるをえなくなった若い力士たち。引っ越し作業では涙を流す力士も見られ、地域住民からは「頑張れ、負けるな」とエールが送られた。
それから2日後の10月4日、千賀ノ浦部屋のツイッターとフェイスブックが更新され、1枚の写真が投稿された。
半紙いっぱいに「どの子も我が子」と筆文字で書かれており、千賀ノ浦親方の署名と「平成30年10月2日」との日付が添えられている。写真とともに、
「10月2日に無事みんな引っ越してきました。その日の晩ごはんは引っ越しそばならぬ浅草の行きつけの店で引っ越しもんじゃ会になりました。弟子たちの応援をこれからも何卒よろしくお願い致します!」
とも書き込んでいる。