読書の秋、本を読むとき「紙の書籍」と「電子書籍」、どちらを選ぶか―――?
調査会社のマクロミルは2018年8月14日~15日、全国15~69歳の男女2000人を対象に、「紙の書籍」と「電子書籍」の利用に関するインターネット調査を実施した。それぞれの利用率は、紙の書籍は84.5%、電子書籍は35.6%。今もなお、紙の書籍の方が圧倒的で、併用している人は約3割だった。
紙の本は「家で読む」、電子書籍は「電車やバスで」
一方、こんな結果も出た。読書をする人の頻度を見ると、週に1冊以上読書をする層は、紙の書籍で約3割、電子書籍で約4割と、電子書籍の方がやや多かった。
また、紙と電子どちらを選ぶかのシーン別で、上位5位を比較したところ 、紙は「家で読む」が最多の59.5%、次いで「保管・保存しておきたい本を買う」が48.3%、「何度も読み返しそうな本を買う」が37.1%だった。対して電子は「電車やバスなどで読む」が最も多く41.7%、「家で読む」が40.7%、「旅行や出張などで読む」が27.5%だった。電子書籍は持ち歩きが必要なシーンで選ばれており、読書頻度の高さの一因になっているのかもしれない。
「捨てたくないから電子書籍」「紙でないと頭に入ってこない」
女性向け掲示板「ガールズちゃんねる」では、2018年9月19日に「電子書籍、どうですか?」というトピックスが立った。紙版から電子書籍に変えようか悩んでいる投稿主に対し、電子書籍に対するメリット・デメリットが挙げられた。
メリットは、
「本や漫画を捨てたくないから電子書籍にしたよ。いつでも見(ら)れるから便利だし同じ作品読み返すこと増えたかな」
「田舎だから発売日に買えなかったりするし、紙と同時発売とかだと0時回ったらすぐ買えるのが素晴らしい!」
といった声があがり、「漫画をたくさん読む人におすすめ」との意見も見られた。一方、デメリットとしては、
「雑誌は雑誌で買った方がいいなあと思った。いちいち読みたいところ拡大しなきゃいけないし、画質ぼやけたりするし」
「目が疲れてどうもいかんかった」
「年齢のせいか紙でないと頭に入ってこない」
とのコメントが寄せられた。