大坂なおみ選手(20)がテニス・全米オープン女子シングルスで初優勝したことで、1970年代に人気を博したテニス漫画「エースをねらえ!」(著・山本鈴美香)を思い出す人がツイッター上で散見される。
大坂選手は決勝で、自身の憧れで、元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ選手を破った。2人の関係が、エースをねらえ!の主人公・岡ひろみと、ひろみの憧れの先輩「お蝶夫人」こと竜崎麗香に通じるものがあるという。
アニメ最終回で憧れのお蝶夫人に勝利
「エースをねらえ!」は、竜崎に誘われて名門校のテニス部に入部したひろみが、宗方仁コーチの厳しい指導のもと、持ち前の運動神経とセンスでみるみるテニスが上達していくといったストーリーの「スポ魂漫画」だ。
1作目のアニメ版の最終回では、ひろみが死闘の末、竜崎に初めて試合で勝つ。ひろみは試合の途中、手を痛め、テーピングをまいた状態でプレーした。何度も苦しい状況になりながらも、最後までボールを追いかけ続け、セットカウント2-1で勝利した。
「超高校級」の実力者である竜崎は試合後、すがすがしい表情でひろみの健闘を称える。
「私にとってのはじめてのこの1敗は、今までの連勝記録以上に誇らしい1敗だわ」
夕日が照らすコートの中で、握手を交わす2人のもとへ仲間たちがかけよってくる感動的なシーンだ。