お笑いコンビ「南海キャンディーズ」山里亮太さんのエッセイ本「天才はあきらめた」の累計発行部数が10万部を突破した。2018年9月10日、出版元の朝日新聞出版が発表した。
本人が飛び込み営業、大量のサイン本
本書は2006年に発売された「天才になりたい」を、山里さん本人が全ページ徹底大改稿し、さらに現在までの最新のエピソードを加えたものだ。2018年7月6日に発売となったのち、またたく間に重版を重ね、発売2か月で10万部突破となった。紀伊國屋新宿本店・梅田本店、ジュンク堂書店池袋本店、八重洲ブックセンター本店などの大型店舗でも、「文庫週間ランキング」1位になる人気ぶりだ。
版元によるとヒットの要因は、作品のおもしろさだけでなく、山里さん本人による飛び込み書店営業や、「並はずれた数の直筆サイン本」の影響もあると考えられる。これまでに書いたサイン本はおよそ2000冊以上。山里さんの家の近所だという東京・東中野の「ブックプラス」には、発売当初から大量のサイン本が置かれている。
地道な営業活動が実を結んだ。山里さんは、歓喜のコメントを発表している。
「たくさんの皆様の手に『天才はあきらめた』が届いているということで、心から感謝しかないです。10万部......凄い数字です! その凄い数字の方々に僕の悪行が......いや、とにかく本当に嬉しいです! ありがとうございます! 引き続きどうぞよろしくお願いいたします!」