人間嫌いだった子犬がボランティア犬に成長
「この本の主人公は、紀州犬の血をひく、和歌山県の吉増もか吉君、4歳です。
もか吉君は今でこそ、ボランティア犬として活動しています。が、元は山犬の群れで暮らす、野良犬でした。4年後には、人に寄り添う、人が大好きなボランティア犬として地域のみんなに愛されながら、活動できるようになりました。もか吉君がそうなるまでは、山あり谷あり、決して平坦な道ではありませんでした。(本書より)」。
その4年間のドラマを、ノンフィクション作家の江川紹子さんが、何度も和歌山に通いながら綿密に取材した1冊が『家族の愛犬から地域へ── もか吉、ボランティア犬になる』(著者:江川紹子 集英社インターナショナル 1512円)。
「側溝で保護した、子犬がやってきた」「人に寄り添う、ボランティア犬に」「動物愛護教室『わうくらす』でのふれ合い」「家族の愛犬からみんなの愛犬へ」ほか。
新しい動物と人との関わりが見えてくる。