服脱げば「ご立派!」濡れ場後に「ナイスファイト!」
映画は冒頭から、いきなり濡れ場だ。「娼夫」である松坂さん演じる「リョウ」の腰の動きに合わせて、カラフルなペンライトが振られ、笛、太鼓、ベル、タンバリンなどの「ピーピー」「ドンドン」「チリンチリン」「シャランシャラン」といった効果音が劇場内に響き渡った。その音は同シーンの盛り上がりに合わせて大きくなっていった。
リョウが服を脱げば、どこからか「ヒュー!」「ご立派!」といった声が上がり、濡れ場が終わると「お疲れ様!」「ナイスファイト!」などとねぎらいの言葉が飛んだ。
中には「パフパフ」「ピンポーン」「ビヨヨヨ~ン」といった音が鳴る玩具を持ってきている人もいて、突然こうした間の抜けた音が鳴ると、あちこちで「くすっ」と笑いがこぼれた。会場は温かさと一体感に包まれていた。