「海に囲まれて育った僕らには欠かせない曲」
デビュー当時、もっとそういう曲を歌わないのか、と質問したことがある。彼らは「それはやっている方もいらっしゃるし、僕らは自分たちの作りたい音楽の中で表現していきたい」と答えていた。今も、アルバムにはそれぞれの作風を生かしたラブソングが主体となっている。
自分たちなりの沖縄への想い。「STORY~HY BEST」の一曲目はデビューアルバム「Departure」の一曲目「ホワイトビーチ」だ。今回のアルバムのために行ったファン投票でも一位になったという曲。風に乗って若さが空にはじけてゆくようなラップの入ったロックは東京の若者たちのそうしたロックにはない瑞々しさを備えていた。その歌の舞台となった「ホワイトビーチ」が米軍専用ビーチで日本人は入れない場所だと知ったのはしばらく後のことだった。
やはりDISC1に「OCEAN」という曲がある。やはりデビューアルバムの中の曲だ。太陽が沈む海辺、月の光と星空に照らし出された二人、砂浜で拾った色とりどりの貝。アスファルトで育った若者には絶対に書けないのびやかなロック。全曲解説に宮里悠平がこう書いている。
「18年前に海を渡り県外に行って改めて地元沖縄の素晴らしさに気づきました。辛いときや何か決断する時、もしかしたらうれしい時も,,,ヒデは海に行きます。その当時、ヒデが海をみて、その海の先まで行きたいと願ったことからできた曲(中略)。海に囲まれて育った僕らには欠かせない一曲です」
故郷を離れてみて、その良さに気づく。
それは沖縄の若者だけではなさそうだ。