「なんで」と疑問を持ち続けていくのが重要
では、このアニメを勉強に活用する際の注意点はあるか。
「現実との乖離はもちろんあります。たとえば、赤血球をそもそも細胞と呼ぶのかとか。赤血球って核がないし、細胞としてのはたらきはほぼ持っていないんですね。でもそういう疑問を持った人は、勉強につながるわけですよね。自分が疑問に思ったことを調べ始めたら、『はたらく細胞』の存在価値はすごく大きいと思います」
また具体的な活用方法については、こう答えた。
「いまの入試問題というのは、『知識』というのは当然になっていて、『考察』がメインなんですね。知識一辺倒の時代は終わってきているので、細胞などの名称は覚えていて当然。そのうえで実験・考察が始まる。『はたらく細胞』を見て、『なんでこうなるんだろう』『なんでなんで』という疑問の連続をしていければ、これからの受験勉強に絶対にいいです。あと息抜きにもなりますしね」