インドネシアで行われているアジア大会で、日本人アスリートのメダルラッシュが続いている。だが一部競技の快挙については、スポットライトが当たりにくい。一例が、馬術だ。
個人・団体あわせて3個の金メダルを獲得している馬術競技に対する報道が少ないとして、ツイッター上では「もっと取り上げて」とメディアに呼びかける書き込みが散見される。
大きく取り上げられたのは池江璃花子選手「3冠」
馬術競技は8月20日~30日まで行われた。日本勢は初日から「馬場馬術団体」で金メダルを獲得した。これは24年ぶりの快挙だ。26日には2大会ぶりに「総合馬術団体」で、さらに「総合馬術個人」では、3大会ぶりに大岩義明選手&バートエル(人馬)が、優勝した。29日の「障害馬術団体」では、2大会連続の銀メダルとなった。
金メダル3個、銀メダル1個とメダルラッシュ、全国紙での扱いはどうだろうか。2個の金メダルを獲得した翌朝21日の主要紙朝刊をいくつか確認してみた。モノクロ写真ではあるが大きく取り扱っていたのは、読売新聞(26面)だった。また、朝日新聞(21面)では小さめではあったがモノクロ写真を掲載していた。産経新聞(20面)と日本経済新聞(31面)では文章のみで伝えていた。
一方で、同日に大きく取り上げられていたのは、競泳女子の池江璃花子選手の「3冠」だった。競泳は萩野公介選手や瀬戸大也選手などリオデジャネイロ五輪のメダリストも多く、注目度が高い。TBS系によるテレビ中継もあった。
アジア大会では多種の競技が同時に開催されており、マイナースポーツの大会結果は埋もれやすい。今大会は各競技が健闘しており、日本は8月30日までに金59個、銀49個、銅66個(計174個)のメダルを獲得している。