プロ野球・横浜ベイスターズ(現DeNA)でかつてプレーした古木克明さんが、金足農・吉田輝星投手の「怪我」を心配している。
古木さんは2018年8月20日、ツイッターで「こんなハイペースで投げて肘肩がぶっ壊れるぞ。甲子園なんて見てらんないわ」と警鐘を鳴らした。
桑田氏も「多投文化」に苦言
第100回全国高校野球選手権大会で決勝に駒を進めた金足農。吉田投手は大車輪の活躍で、全ての試合で登板、完投している。準決勝までの合計球数は5試合で749球におよぶ。
古木さんは、ツイッターで「金足農業決勝進出かぁ。そして、すごい話題になってますねぇ。青春って怖いなぁ」として、吉田投手に言及。
「エースの子、可愛そうだな。素晴らしい投手なのに。今すぐにプロでも通用しそうなのに。こんなハイペースで投げて肘肩がぶっ壊れるぞ。甲子園なんて見てらんないわ」
と嘆いている。
高校野球の「多投文化」をめぐっては、「球数制限を設けるべき」「二番手以降の投手を育成しきれてない監督の責任」などと、たびたび議論となる。
元・巨人の桑田真澄さんは著書『スポーツの品格』(集英社)の中で、
「プロの最高レベルの選手が出場するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、ピッチャーの球数や登板間隔の制限があるわけですよ。(中略)それなのに、身体的にも精神的にも未熟な高校生のピッチャーに対しては、何もルールがない。こんなおかしな話はないでしょう」
と現行のルールを疑問視している。