金足農に寄付を!野球部OB会が「お願い」 支援の声続々、現役力士に五輪経験者も

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   夏の甲子園で、秋田の金足農が躍動している。2018年8月20日、日大三(西東京)を2-1で下し、秋田県勢としては103年ぶりの決勝進出を決めた。

   8月17日、野球部OB会が賛助金の呼びかけと納付先を同会の公式ウェブサイト上に掲載すると、20日昼ごろから夕方ごろまでアクセスしづらい状態が続いた。

  • 金足農野球部OB会より賛助金のお願い (画像のOB会の公式ウェブサイトより)
    金足農野球部OB会より賛助金のお願い (画像のOB会の公式ウェブサイトより)
  • 金足農野球部OB会より賛助金のお願い (画像のOB会の公式ウェブサイトより)

「賛助金案内ページ」がサーバーダウン

   金足農が横浜高(南神奈川)に5-4で勝利し、ベスト8進出を決めた8月17日、野球部OB会は賛助金の協力を呼びかけた。

「勝ち進むことで、控え選手や吹奏楽の応援団の宿泊費用が必要となり当初の寄付金の予算を大幅に超える可能性が出てきてしまいました。皆様のご協力をどうぞ宜しくお願い致します」

   横浜戦では、終盤8回に2点差をひっくり返して逆転勝ち。ベスト4をかけた翌18日の近江(滋賀)との試合では、1-2で迎えた9回裏、「サヨナラ2ランスクイズ」で劇的勝利を収めた。20日の準決勝では、4試合連続で完投してきたプロ注目の吉田輝星投手が、またも9回1失点の好投で勝利。メンバー18人全員が県内出身という公立高校のドラマチックな快進撃は、日本中の高校野球ファンのハートをガッチリつかんでいるようだ。

   金足農の人気沸騰の影響は、「寄付呼びかけ」のOB会サイトにも及んだかもしれない。アクセスが殺到したためか、20日12時半ごろから繋がりにくくなっている。特に賛助金の納付先の案内ページは断続的にサーバーダウンしている。

   ツイッター上では、「ミーハー野郎なので金足農業に寄付してきたぜ!!」「母校じゃないけど寄付送金しました」「10万円寄付した」などといった報告ツイートが続出しており、一般人からの支援も大きそうだ。

OB豪風関「もう幸せ者だよ(涙)」

   同校のOBで、大相撲十両の豪風(たけかぜ)関は19日、野球部への寄付に協力的な姿勢を見せていた。同日付のスポーツニッポン(電子版)が、以下のコメントを報じている。

「寄付しないといけないでしょ。したいですよ、早く。先輩なんだから後輩のためにやるのは当たり前。甘えるための先輩ですから。一口じゃ足りないでしょ」

   豪風関は20日の試合終了後まもなく、「甲子園でこんなに何回も校歌が聞けるなんて、もう幸せ者だよ(涙)」とツイートした。

   男子400メートルハードルで五輪に3度出場した経験を持つ、スポーツコメンテーターの為末大さんは20日16時半ごろ、

「だれかクラウドファンディングやって!手伝いたい」

と寄付に前向きなツイートを投稿している。

   21日の決勝で、金足農は史上初の2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)と対戦する。同校が優勝すれば、東北県勢初の全国制覇となる。

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