カシオは2018年8月7日、「水銀フリー社会」の実現を目指す熊本県に対し、同社のプロジェクターを寄贈した。
同日には贈呈式も行われ、熊本県の蒲島郁夫知事にカシオの中村寛副社長からプロジェクターが手渡された。
プロジェクターは水銀不使用
熊本県では県内で発生したメチル水銀による公害病・水俣病などを教訓とし、2013年に水銀の規制に向けた「水銀に関する水俣条約」を採択、17年8月に発効した。18年7月時点で、米国や中国、アフリカ諸国など74の国と地域が条約を締結している。
熊本県では今日、水銀をできる限り使わず、使用済みの水銀含有製品を適正に廃棄する「水銀フリー社会」の実現を目指している。
この取り組みにカシオが賛同し、同社の水銀フリープロジェクター「XJ-F210WN」の寄贈にいたった。カシオでは2010年から、高圧水銀ランプを使わない独自のレーザー&LEDハイブリッド光源をプロジェクターに搭載している。
蒲島知事は、贈呈式で「水銀フリー社会に向けて、今後ともカシオと熊本県が力を合わせて共に取り組んでいければと考えております」とコメント。プロジェクターは職員の会議や研修で使用するとしている。