突然だが、あなたは会社に無断で仕事を辞めた「バックレ」経験はあるだろうか。毎日のように「会社を辞めたい」と思うことはあっても、実際に退職に踏み切るには、諸々の準備と勇気がいる。ならばいっそのこと、すべてを放棄して逃げようか―――。
「社会人の働き方・生き方」を考えるラジオ番組「Skyrocket Company」(TOKYO FM)は「職務を放棄してバックレた(無断で仕事を辞めた)ことはありますか?」をテーマに調査を行った。その結果、約4割の人が「バックレ」経験があることが判明した。
「ある」と答えた男性41.8%、女性30.8%
「Skyrocket Company」は、2018年7月29日19時から30日17時に「社会人意識調査」をインターネット上で実施、416人のリスナーが回答し、30日の放送で結果を発表した。
番組では、元お笑い芸人でパーソナリティーのマンボウやしろさん(42)が「(バックレたこと)僕はあります」としたうえで、「3割ぐらいの方は逃げちゃったことあるんじゃないかな」と予想した。
調査の結果、「職務を放棄してバックレたことがあるか」という問いに対して、全体の37.3%が、「はい」と回答、62.7%が「いいえ」と回答した。男女別にみると、バックレたことがある男性は41.8%、女性は30.8%と、男性が多めだった。「はい」と回答した人の内訳をみると、30代が30.3%、40代が29.7%、50代が23.2%、20代が12.3%の順となった。
「はい」と回答した人からは、
「過去に一度だけ上司から理不尽とも思える言いがかりをつけられ、怒りが抑えられなくて職務も携帯もカバンも放棄してバックレたことがあります」
「学生時代、引っ越しのバイトがきつく、2日目に筋肉痛で動けずにそのままバックレました」
といった、経験談が寄せられた。一方、「いいえ」と回答した人からは、
「看護師をしていますが、バックれたら多くの患者さんに多大な迷惑がかかる可能性があるため、怖くてできません......」
「すこーしサボったくらいはありますが、完全に放棄してバックれたことはないです。小心者なので......」
との声が寄せられた。
すんでのところで踏みとどまった...「未遂」は結構いる
この調査結果に対して、ツイッターでは様々な反応が寄せられた。なかでも目立ったのは、何らかの理由でバックレを回避した「未遂」の経験談だ。
「退職届を出したにもかかわらず期日までにやめさせてもらえなかったためバックレ未遂にさせられたことはあります」
「上司の理不尽な行為に遭い、身の危険を察して、バックレた事がありました。後日謝罪して戻りましたけどね」
「私も上司の言動にぶち切れて、職務放棄して海でまったりして1週間くらい現場に戻らなかったわ」
過労死レベルの残業や、退職希望者を辞めさせてくれないといった「ブラック企業」が社会問題となる中、「バックレ」も1つの手段とする声もあった。
「辞めるに辞められなくて過労死してみたり、ブラック企業だとか何だとか喚き散らすくらいなら、サクッとバックレちまう方がよっぽど良い」