上映館数2館からスタートした映画「カメラを止めるな!」が、ミニシアター系では異例のヒットを飛ばしている。
ラッパーや映画評論家として活躍する宇多丸さん、お笑い芸人のカンニング竹山さんやチュートリアルの徳井さんらが、その魅力を語っている。
無名の俳優たちが出演
監督・俳優養成スクール「ENBUゼミナール」のプロジェクトの一環で制作された映画で、オーディションで選ばれた無名の俳優たちが出演している。短編映画に定評がある上田慎一郎氏が監督・脚本を務めた。
2017年11月に東京・新宿の「ケイズシネマ」での6日間限定の先行上映では、21時からのレイトショーにもかかわらず、連日午前中にチケットが完売。最終日には長蛇の列ができ、オープンから5分で札止めとなる異常事態となった。イベント上映が終わるやいなや公開を望む声が殺到し、2018年6月23日から東京都内の劇場2館での公開がスタートした。クチコミで拡がり、7月31日時点で全国109館での上映が決定している。
ツイッター上では内容については触れず、「とにかく観てとしかいえない」「ネタバレ厳禁」「観たあと語りたくなるから誰かと一緒に観て」といった声が相次いでいる。同作品について言及する著名人も多い。
宇多丸「娯楽映画としては満点」カンニング竹山「最高の映画」
宇多丸さんは、7月6日放送のTBSラジオ「ムービーウォッチメン」で、「娯楽映画としては満点じゃないかという満足度を得た」と絶賛している。
「ゾンビ映画ということしかわからないくらいの前情報で見て、感心させられて、気持ちよくだまされて驚かされて、ハラハラドキドキさせられつつ、声だして大爆笑させられたあげく、気づけば泣かされて、ほっこりさせられた」
また、竹山さん、徳井さんも7月31日、自身のツイッターで感想をつづっている。
竹山「元気もらいました!勇気もらいました!などの言葉が大嫌いでそんなもんは自分次第だ!そんなことを言う奴は信用できない!と思って生きてきました。(中略)俺は完全に元気、勇気、ヤル気をもらった!最高の映画だ!」
徳井「あらためて良い作品というのはお金じゃなくて、発想と熟考だなぁと思う。面白かったです」
東京都内では、8月3日からTOHOシネマズ新宿・六本木・日比谷・日本橋など、順次上映館が増えていく。