ほぼ全国的に例年より早い梅雨明け以後、日本は連日の猛暑が続いている。2018年7月23日には埼玉県熊谷市で国内観測史上最高の41.1度を記録。さらに7月28日から30日にかけて気象庁が統計を取り始めた1951年以降、初めてのコースをとる台風12号が猛威を奮い、まだまだ暑い日が続きそうだ。今回は、猛暑を生み出す気象の仕組みや、効果的な暑さ対策についてご紹介。
J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ(http://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。
熱中症対策は、まずは正しく知ることから!
毎日のようにニュースで取り上げられている熱中症。屋外でのスポーツや仕事に携わらなければ関係ないというのは大間違い。屋内で普通に生活をしていても、熱中症にかかる危険はたくさんある。『熱中症対策マニュアル』(著者:稲葉裕 エクスナレッジ 1028円)は、熱中症とはどんな症状?どんな人が熱中症にかかりやすいの?予防するにはどうしたらいいの?など、イラストとマンガでやさしく学ぶことができる。
「熱中症の基礎知識/熱中症になるとどんな症状が現れますか?ほか」「熱中症を予防する方法/効果的な水分補給の方法はありますか?予防のために年代ごとに気をつけたいポイントは?ほか」「熱中症になったときの応急処置/幼児の場合、高齢者の場合ほか」の3章。 ほかにも「スポーツの種目別に見た熱中症」、「夏によく聞く"冷房病"。熱中症との違いは?」などのコラムも役に立つ。
知恵を使って電気に頼らず心地よく夏を過ごす
「涼しい素材の風通しのいい服を着て、自然の風を楽しむ。朝、陽が高くなる前に仕事にとりかかり、夜は体を休める。汗をかいたら行水して体も気分もさっぱりさせる......etc.。かつては当たり前だった、夏の暮らしの知恵を取り戻すことで、"節電しなくてはいけない"から、"節電をしたほうが気持ちよく暮らせる"へと発想を転換できたら、節電を一時的なブームで終わらせずに済むのではないか、と思うのです(本書より)」。
『涼しい暮らしのアイデア帖』(著者:アスペクト編集部 アスペクト 1519円)は、「節電しながら夏を快適に」をテーマに、節電と涼しく過ごすためのヒントが満載。昔ながらの知恵を生かして涼しく生活している人、ちょっとしたアイデアで夏を楽しく過ごしている人、節電の工夫をしている人へのインタビューを中心に、"暮らし""食""健康"の3つの切り口でさまざまな暮らしのアイデアを紹介している。
「涼しさをきわめる暮らし/北欧で教わった夏を楽しむライフスタイル、節電のお役立ちアイテム、自分だけの日傘をさそう ほか」「涼しさをきわめる食事/胃にやさしいさっぱりごはん、今日からはじめる酵素食 食材の力で夏を健康に乗り切る、暑い国のおいしいレシピ ほか」「涼をきわめる健康/寝苦しい夜に負けない!安眠を手に入れるための知恵 ほか」。
天気・気象現象を正しく知って自分の身を守る
「観測史上1位」「記録的」が珍しくなくなった最近の日本の気象現象。災害が身近に迫り、"警報・注意情報・避難情報"が発令されたときには的確な対処が求められる。『異常気象はなぜ増えたのか――ゼロからわかる天気のしくみ』(著者:森朗 祥伝社 842円)では、天気図の見方や雨・雪・風などのしくみ、実は謎が多い日本の気象、現在も解明が続く異常気象などを解き明かす。
「侮れない、天気予知のことわざ」「天気予報がはずれる理由」「"線状降水帯"を読み解く」「なぜ、ゲリラ雷雨が増えているのか」「地球温暖化は環境問題ではない!?」ほか。著者は、テレビでもおなじみの気象予報士、森朗氏。