中京テレビが2018年7月12日に報じた、愛知県日進市にある愛知学院大学の女子学生への「妊活」に関する取り組みが、女性を中心にインターネット上で注目を集めている。
2018年6月、女子学生に妊娠・出産について年齢が若いうちから考えてもらおうとする授業の一環として、「卵子の在庫数」を調べる採血検査が行われたという。
「若いうちに知りたかった」との意見が多い
番組で紹介された取り組みはネット上で注目を集め、「こういう学習しっかり受けたかった」「採血で卵子数が分かる事がすごい」「男子学生も(授業を)受けるべき」「プレッシャーに感じる」などさまざまな声が上がっている。
中でも「若いうちに知りたかった」との意見は多く、年齢による卵子の減少や、卵子の数を調べる「AMH(アンチミューラリアンホルモン)」と呼ばれる採血検査への関心が高いように感じられた。
東京・浜松町にある医療機関「浜松町ハマサイトクリニック」の婦人科専門医・吉形玲美医師は卵子の数について、クリニックの公式ウェブサイト上で次のように説明している。
「卵巣では卵子は新たに作られることはなく、生まれた時に卵子の数が決まっています。卵子は加齢や排卵により数が減少し、卵子自体も年をとり、質的に低下してゆきます。卵巣機能は一般的には、30代後半から低下していき、40代に入るとさらに急速に低下します」
なお、「卵子の数や質には個人差があり、必ずしも年齢に比例するとは限りません」との注意書きもある。