通勤・通学時間の満員電車。首都圏ではおなじみの風景だが、混雑率が最も高いのはどの路線か。
国土交通省の調査によると、堂々の一位は東京メトロ東西線の199%だった。
「余裕で300%以上かと思ってた」
国交省は2018年7月17日、全国の各路線の混雑率(2017年度)を発表した。最も電車が混む時間帯の混雑の具合を数値化したもので、大都市圏では東京163%、大阪125%、名古屋131%と東京が抜きんでていた。
混雑率100%は、座席に座ったりつり革につかまったりできる状態。座れない乗客が増えるものの、立ったまま新聞を読めるのは150%、体がふれあいかなりの圧迫感があるのが200%だ。
東京圏(28路線)で混雑率180%を超えたのは11路線。上位から東京メトロ東西線(199%)、JR総武線(197%、各停)、JR横須賀線(196%)、JR南武線(189%)、JR東海道線(187%)となった。
発表を受け、ツイッターでは東西線ユーザーから苦言や皮肉が続々寄せられている。
「4年ほど葛西~大手町間を利用してたけど、朝のラッシュ時の上りは言葉にできないクラスの地獄」
「あれでも199%・・? 余裕で300%以上かと思ってた」
「現在日本一の混雑率を誇る東西線の朝の混雑東京に来た際は皆さん体験してくださいな」
東京都「時差BiZ」キャンペーン実施中
東京メトロもただ手をこまねいているだけではない。
ドア幅が広く乗り降りしやすい「ワイドドア車両」の導入や早朝利用者に特典がある「早起きキャンペーン」などを実施してきた。
また、東京都も昨年に続き、今年も満員電車の混雑緩和のために混雑を避けて出勤したり、在宅での勤務を呼びかけたりする「時差BiZ」キャンペーンを行っている。期間は7月9日~8月10日で、東西線でも臨時列車を運行するなどして協力する。
東京都の小池百合子知事は「満員電車ゼロ」を公約に掲げているが、実現できる日は来るのだろうか。